2011年6月19日日曜日

OA機器、事務機の節電方法

この夏、危機的な電力消費削減が叫ばれています。
今回は、オフィスにある、OA機器、プリンタ、コピー機、FAXにおける節電について書いてみます。

そもそも、コピー機やプリンタがどのくらい電力を消費しているのでしょう。
通常、いわゆるデジタル複合機と呼ばれる機器は設計上、100V、15A を超えないように設計しています。つまり、最大で1500Wに収まるように設計されています。
通常の事務所のコンセントの定格が15AがMaxだからです。

消費電力の計算はP=VIですから、100VX15A=1500Wとなります。これは電子レンジがフルに動いている時よりも電力を消費していることになります。
ただ、複合機の場合、常に1500W消費しているかと言えばそうではなく、実際に紙に印字し、定着するときに最も電力を消費し、一定時間、印刷していない時はスリープモードに入ります。このあたりはエナジースターで規定された基準をクリアしているはずです。

ということは、電源を入れていても、印刷しなければ、そんなに電力消費しないことになります。
つまり、印刷頻度を下げることが最も電力を削減するために効果があるということになります。
ある一定時間内にみんなが集中して印刷し、それ以外は印刷しないと言うのも一つの手です。
例えば午後3時から5時のあいだにまとめて印刷すれば、それ以外の時間は待機電力だけですみます。電源はむしろ落とさない方が良いかもしれません。スイッチを入れたとたんにAICD動作に入るので、電力を消費するだけでなく、無駄なトナーが消費されます。

それでは、大きな複合機で印刷するよりも小型のLBPで印刷するほうが節電になるのでしょうか。
これも一概には言えません。小型の低速プリンタでも、印刷時は1200W程度消費するからです。確かに現在、省エネ化は進んできており、スリープ、待機時は数ワットというプリンタが多く出てきています。しかし、頻繁に印刷すると、小型の機械ですら1200Wも消費してしまうのです。

FAXを複合機から出力しているケースも同じです、スリープモードから復帰したとたんに消費電力が上がってしまいます。

FAX受信枚数が大量でないなら、インクジェットや感熱FAXを使う方が消費電力を削減できます。

いくら待機電力が低いと言っても、台数が多いと、事務所トータルでの電力消費は大きくなってしまいます。全体最適をはからなければなりません。

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